顧客概要
- 会社名:I株式会社
- 担当者:T社長(40代)
- 業種:電気工事業(エアコン工事)
- 従業員数:1名
- 所在地:神奈川県横浜市磯子区
ご依頼の経緯
T社長は、独立して5年が経過し、建設業許可の要件である経営経験5年を満たすタイミングで、許可の取得を決意しました。これまで元請業者の下で工事を請け負ってきましたが、今後は自社で公共工事や大規模な案件を受注できるよう、建設業許可を取得する必要がありました。
顧問税理士に相談したところ、建設業許可申請に強い「あやなみ行政書士事務所」を紹介され、許可取得に向けたサポートを依頼することにしました。
担当者のコメント
今回のケースでは、エアコン工事が電気工事業として認められるかどうかが最大のポイントでした。建設業許可の「電気工事業」に該当するためには、電気工事としての実務経験を証明する必要がありますが、エアコンの設置工事は管工事業と判断される可能性もありました。
このような場合、請求書の内容だけでは業種の判定が曖昧になり、審査がスムーズに進まないことが考えられます。そのため、事前に審査担当者と相談し、求められる証明書類を明確にしたうえで申請を進めることが重要でした。
具体的な対応
1. 実務経験の証明方法を事前に確認
T社長が取得していた第二種電気工事士の資格では、建設業許可申請において資格取得後3年以上の実務経験が求められます。
しかし、実際に行っていた工事が電気工事業として認められるかどうかが焦点となりました。そこで、事前に審査担当者と打ち合わせを行い、以下の点を確認しました。
- エアコン工事において、電気工事に該当する作業内容の具体例
- どのような書類を提出すれば、電気工事業として認められるか
2. 請求書の明細を活用して工事内容を明確化
通常、請求書には工事の詳細が記載されていないことが多く、単に「エアコン工事」と書かれているだけでは、電気工事として認められない可能性がありました。
そこで、請求書の明細を活用し、工事内容の詳細を示すことにしました。
- 不適切な例:「エアコン工事一式」
- 適切な例:「電気配線工事(ブレーカー増設・コンセント設置含む)」
これにより、単なる設備設置ではなく、電気工事としての要件を満たすことを明確にしました。
3. 必要書類の整理とスムーズな申請準備
事前に審査担当者と確認した書類を基に、以下の書類を準備しました。
- 請求書の明細付き写し(電気工事としての実績を示す)
- 施工写真(電気配線工事の作業が分かるもの)
- 取引先からの証明書(工事内容を裏付ける証拠)
さらに、建設業許可の申請書類の作成もスムーズに進め、書類に不備がないよう慎重に確認しました。
結果
事前に細かい調査と準備を行ったことで、審査担当者とのやり取りもスムーズに進み、許可申請中の審査も問題なく進行し、無事に建設業許可を取得することができました。
これにより、T社長は元請業者からの仕事だけでなく、直接契約での受注が可能になり、事業の成長に大きく前進することができました。
お客様のメッセージ
「第二種電気工事士の資格だったので、資格取得後3年の実務経験を証明する必要がありましたが、電気工事業としての実績をしっかり証明できたことにホッとしています。
最初は、エアコン工事が本当に電気工事業として認められるのか不安でしたが、事前にしっかり調査し、審査担当者と相談してもらえたことで、スムーズに申請が進みました。
請求書の明細や施工写真まで細かくチェックしてもらい、どの書類を準備すればよいか的確にアドバイスをもらえたおかげで、無駄なく準備できました。許可を取得できたことで、今後は自社で直接契約を取れるようになり、売上アップにもつながりそうです。本当にありがとうございました!」
まとめ
エアコン工事の建設業許可申請では、「電気工事業」として認められるかどうかが最大のポイントとなります。今回のケースでは、事前調査と審査担当者との相談を通じて、請求書の明細や施工写真などの証拠を整えることで、スムーズな許可取得を実現しました。
建設業許可の取得を検討されている方は、事前の準備が非常に重要です。申請でお困りの方は、ぜひ専門家にご相談ください。